金属の腐食を抑えられる!便利なリン酸処理


長い歴史を持っているリン酸処理

リン酸処理とはどのようなものかと聞かれても、すぐには答えられない人もいると思いますが、リン酸処理は金属の腐食を抑えるために行われる化学処理です。鋼を製造している工場などで広く行われている化学処理で、鋼の表面に液体に溶けない性質を持つリン酸塩皮膜を作り出すことで、鋼が腐食により劣化するのを防ぐことができます。リン酸処理を人類が行ってきた歴史は長く、古代エジプトの時代から行われていた伝統的な化学処理の方法でした。古代エジプトでリン酸処理が行われていたことが発見されたのは19世紀になってからで、ピラミッドを探索していた時にリン酸処理が行われている金属が見つかったことから、古代人が腐食を防止する方法を知っていたことがわかりました。

リン酸処理を行う工程

リン酸処理を鋼などの金属に行う場合には、共通する工程を順次行って、最終的にリン酸塩皮膜を金属の表面に形成していきます。はじめに行わなければいけないのは、金属の表面についている油分を取り除くことです。余分な油が表面に残っていると、腐食が進行する原因になる場合もあるので、処理をする前にはしっかりと脱脂をする必要があります。油を取り除いた金属は一度水洗いをして、表面に錆がある場合には丁寧に錆を取り除きます。錆を取り終わった金属をもう一度水洗いをしてから、リン酸塩の溶液を使用して化成処理をします。化成処理をする前に下地の調整をする場合もあり、仕上がり状態を向上させるのに役立ちます。処理が終わった金属はもう一度水洗いをして乾燥させれば完成です。

リン酸処理とは、金属の表面にリン酸塩の溶液を使い皮膜を形成させる処理を指します。塗装に比べて剥離がなく、錆を防ぐ効果があります。