リン酸処理時に必要となる消泡剤とはどういったものか?


リン酸処理について知っておくべきこと

リン酸処理とは、金属の表面にリン酸塩皮膜を形成するための処理方法をいい、主にリン酸鉄やリン酸亜鉛といったリン酸塩の溶液を用いて行います。リン酸塩皮膜を形成することによって、金属の腐食を抑える効果が期待できるため、そのまま使うと錆びて傷みやすい鋼などの金属は、あらかじめこの処理が施されるケースが多いのです。リン酸処理の起源は非常に古く、古代エジプトにおいて既に同様の技法が用いられていたことが、ピラミッドから出土した遺構などから確認されています。現代の加工技術は、基本的な概念は変えずに、それを発展させたものとなっていますので、いかに古代のエジプトの人々が高い技術力を有していたかが分かるのではないでしょうか。

消泡剤とはどういった物質か?

このリン酸処理を行うのに必要不可欠な物質の一つに消泡剤があります。これは、その名の通り、液体中に泡が発生するのを防ぐ効果のあるものです。リン酸処理を行うと、金属の表面に凛さんと金属が反応して発生した泡が付着することがあり、そのままにしておくと表面がざらざらになってしまう恐れがあります。そこで、消泡剤を加えることによって、そのような泡が生じるのを防ぐことで、表面をつるつるに仕上げられるのです。なお、消泡剤が泡の発生を抑えるメカニズムには、消泡剤中に含まれる界面活性剤や高分子化合物が不可欠となっています。それらの物質の力によって、液体の表面張力を安定化させ、それによって液体の表面が波立たないようにすることで泡立ちを防げるのです。

消泡剤とはある液体に泡ができないようにしたり、できてしまった泡を消したりするために使う添加物のことです。